ウイスキー好きなら、一度は訪れたい場所がある。
それが、白州蒸留所。
「蒸留所見学」と聞くと、製造工程を見て試飲をする場所を想像するかもしれません。でも白州は、それだけでは終わらない。
ここは”森そのものがウイスキーを育てている”ことを実感できる場所でした。
南アルプスの森に抱かれた蒸留所
白州蒸留所は、標高約700メートル。
南アルプスの豊かな森に囲まれ、鳥のさえずりや木々の香りに包まれている。
蒸留所へ一歩足を踏み入れた瞬間、空気が違うんですよ。
深呼吸したくなる澄んだ空気。
この自然環境こそが、白州ならではの爽やかな味わいを生み出しているのだと納得できました。

命を吹き込む名水
白州を語るうえで欠かせないのが水。
南アルプスの花こう岩層で長い年月をかけて磨かれた天然水は、驚くほどやわらかく澄んでいます。
仕込みから加水まで、この名水が使われているからこそ、白州特有のみずみずしく軽やかな味わいが生まれる。
「水が違うと、こんなにもウイスキーは変わるのか。」
そんな発見があるのです。
職人の情熱が宿る蒸留所
見学では、大きな銅製ポットスチルが並ぶ蒸留棟や発酵槽などを見ることができます。

機械だけではなく、人の感覚が品質を支えている。
温度、香り、音…。

職人たちが五感を使ってウイスキーづくりを続けている姿に、日本のものづくりの素晴らしさを感じます。
蒸留した原酒を木樽に詰めて長期間貯蔵する貯蔵庫は、圧巻でした。

白州蒸留所にはこの貯蔵庫が18棟あり、数十万個の樽が熟成されてるのだそうです。想像を遥かに超えた数でした。
試飲でわかる「白州らしさ」
見学の楽しみは、やはりテイスティング。
用意されていた試飲セットは、原酒3種にハイボール用とストレート白州、おつまみ、お土産の白州グラス

普段飲んでいる白州とは、蒸留所という場所で味わうことで印象がまったく変わると言っても過言ではありません。
口に含んだ瞬間に広がる爽やかな香り。そして心地よいスモーキーさ。

「森の蒸留所」と呼ばれる理由が、一口で理解できます。
この白州ハイボールは、お代わりくださいと言いたくなる爽やかさ。

家でもこのハイボールが飲みたくて、白州12年と白州グラスを買って帰ったのは言うまでもありません。
ウイスキー好きなら一度は訪れるべき場所
私は全国の蒸留所巡りを目標にしています。
その中でも白州蒸留所は、単なる観光施設ではなく、「自然」「職人」「歴史」が一体となった特別な空間でした。
ウイスキーは樽だけで熟成するのではない。
森に育てられ、水に磨かれ、人の手で完成していくものだと。
また季節を変えて、この森を訪れたい。
きっと春には新緑、秋には紅葉、冬には澄み切った空気の中で、違う表情の白州に出会えるはずだから。
白州蒸溜所の見学は予約が必要
白州蒸溜所へ行く際に注意したいのが、事前予約が必要ということ。
現在、白州蒸溜所は予約なしでは入場できません。
製造工程を見学できる「白州蒸溜所ものづくりツアー」などの有料ツアーのほか、ウイスキー博物館やセントラルハウスを楽しめる無料の入場枠も用意されています。
人気の見学ツアーは一部が抽選制。そして、なかなか当たらない。実際に私は友人と3人で申し込んで、運良く1人が当たって見学することができました。
これから行かれる方は、旅行の日程が決まったら早めに公式サイトで予約スケジュールを確認しておくのがおすすめです。
※予約方法や受付期間は変更される場合があります。訪問前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
白州蒸溜所へのアクセス|小淵沢駅から無料シャトルバスが便利
白州蒸溜所の最寄り駅はJR小淵沢駅。
小淵沢駅から白州蒸溜所までは、無料シャトルバスが運行されています。
所要時間は約20分。
車で行くこともできますが、ウイスキーの試飲を楽しみたいなら、やっぱり公共交通機関がおすすめです。
私にとって蒸溜所見学の楽しみは、造られる工程を見ることはもちろん、最後にその土地でウイスキーを味わうこと。
せっかく白州まで行くなら、運転を気にせず楽しみたいですね。
最後に
ウイスキー好きはもちろん、自然が好きな人、ものづくりに興味がある人にもぜひ訪れてほしい場所。
グラス一杯の白州の向こう側にある物語を知ると、その一杯はもっと特別なものになるはず。
「飲む前に訪れたい。訪れた後は、もっと好きになる。」
それが、白州蒸留所の一番の魅力だと思います。

帰りには、道の駅「はくしゅう」に立ち寄って、山梨県の特産品をお土産にするのもおすすめです。












